神話の お話日本の 神話
オオクニヌシの 国づくりの お話小さな 神スクナビコナと 力を 合わせる
古事記には、オオクニヌシが、海から来た小さな神スクナビコナと力を合わせて、国をつくりかためた、と書かれています。社会で学ぶ歴史の「国づくり」とはべつの、神話のお話です。ふたりの神が出会ってから、わかれるまでを順に見よう。
- 説明
- 1:47(9場面)
- 問題
- 3問
公開
やってみよう
自分で考えてから、答えをひらきましょう。
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1古事記で、スクナビコナは「山のように 大きな 神」「海から 船で 来た、小さな 神」「雨と いっしょに 空から 来た 神」の どれとして 書かれて いますか。
ヒント
乗って 来た 船は、草の 実で できて いました。
答え
「海から 船で 来た、小さな 神」です。ががいもの 実の 船に 乗って、波の 上を やって 来ました。カミムスヒは「指の あいだから こぼれ落ちた 子だ」と 言って います。
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2だれも 知らなかった スクナビコナの 名前を 知って いたのは、「海の わに」「たくさんの 兄の 神さま」「かかしの 神 クエビコ」の だれですか。
ヒント
田んぼに 立って いて、いつも まわりを 見て いる ものです。
答え
「かかしの 神 クエビコ」です。クエビコは、歩く ことは できないが、地上の ことを すべて 知って いる 神だと 書かれて います。
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3オオクニヌシと 国を つくりかためた あと、スクナビコナは どう しましたか。「常世の国へ わたって いった」「ひとりで べつの 国を つくった」「大きな 神に なって 山に なった」から えらびましょう。
ヒント
スクナビコナは、遠い ところへ 行きました。古事記に 書かれた 行き先の 名前を 思い出そう。
答え
「常世の国へ わたって いった」です。古事記には、そのあと スクナビコナは 常世の国に わたった、と 書かれて います。ひとりに なった オオクニヌシの ところへ、海を 照らして べつの 神が やって 来ました。
この単元のことば
- オオクニヌシ
- このお話で 国を つくりかためた 神。古事記の 書き方では 大国主神。前の お話では オオアナムヂ(大穴牟遅神)と よばれて いた
- スクナビコナ
- 海から ががいもの 船に 乗って 来た 小さな 神。古事記の 書き方では 少名毗古那神(少名毘古那神とも 書く)
- ががいも
- つるの ある 草。実は 細長い だ円の 形で、古事記では この 実の 船に 乗って 来たと 考えられて いる(「天之羅摩船」と 書かれて いる)
- クエビコ
- 古事記で、今の 山田の かかしの ことと 書かれた 神。歩けないが、地上の ことを すべて 知って いると 書かれて いる
- 常世の国
- 国づくりの あと、スクナビコナが わたって いった ところ。古事記では「常世国」と 書かれて いる
おうちの方へ
- このシリーズは、国語(1・2年「昔話や神話・伝承などの読み聞かせ」)と社会(6年「神話・伝承を手掛かりに、国の形成に関する考え方などに関心をもつ」)の学習にそって、神話をお話として、また昔の人の考え方を知る手がかりとして紹介するものです。特定の信仰をすすめるものではなく、歴史の事実として言い切ってはいません。題名の「国づくり」は神話の中のことばで、6年の社会で学ぶ「天皇中心の国づくり」(飛鳥・奈良時代の歴史)とはべつのものです。
- お話のすじは、國學院大學の古事記ビューアー(真福寺本を底本とする校訂本文・訓読文・現代語訳)の「少名毗古那神との国作り」で確かめました(2026年10月16日に確認)。ビューアーの補注によると、古事記には、ふたりの神が国づくりで具体的に何をしたかは書かれていません。そのため動画では、国づくりの中身は日本書紀(神代上 第八段の一書第六)にある「人と家畜のために病気をなおす方法を定めた」ことだけを、「日本書紀には」として紹介しました。また、海を照らしてやって来た神は、古事記では「わたしをまつれば、いっしょに国を作ろう」という条件をつけていますが、動画では「いっしょに国をつくろう」と言ったところまでにしています。
- お話はやさしく言いかえたもので、細かいところは本によってちがいます。たとえば、スクナビコナがあらわれた場所や、乗ってきた船・着ていたものは、古事記と日本書紀で書き方がちがい、古事記の「鵝の皮」の読み方にもいくつかの説があります。第5回(いなばの白うさぎ)とこの回のあいだには、オオクニヌシが兄の神々からつらい目にあい、助けられるお話や、根の国のお話がありますが、こわい場面が多いので、この動画ではあつかっていません。