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神話の お話日本の 神話

海幸彦と 山幸彦の お話なくした つり針を さがして、海の 神の 宮へ

古事記には、弟の山幸彦が、兄の海幸彦から借りたつり針を海でなくし、海の神の宮でさがし出して返した、と書かれています。道具をとりかえてから、つり針が見つかって返すまでを、順に見よう。

説明
2:10(9場面)
問題
3問

公開

やってみよう

自分で考えてから、答えをひらきましょう。

  1. 1山幸彦が 海で なくした ものは、「海の 神の 玉」「山の 道具」「兄の つり針」の どれですか。

    ヒント

    海幸彦は、海で 魚を とって いました。その 道具を 借りたのです。

    答え

    「兄の つり針」です。兄と 道具を とりかえて、借りた つり針で 魚を つって いる うちに、海に なくして しまいました。

  2. 2なくした つり針は、どこで 見つかりましたか。「山の 木の 上」「たいの のどの 中」「兄の 家の 中」から えらびましょう。

    ヒント

    つり針を なくしたのは 海でした。海の 神が 集めた ものを 思い出そう。

    答え

    「たいの のどの 中」です。海の 神が 魚たちを 集めて たずねると、のどに 何かが ささって 食べられない たいが いて、その のどから 見つかりました。

  3. 3海べで 泣いて いた 山幸彦に、海の 神の 宮への 行き方を 教えたのは、「シオツチの 神」「兄の 海幸彦」「海の 魚たち」の だれですか。

    ヒント

    名前に「神」が つく、海べに やって 来た 神さまです。

    答え

    「シオツチの 神」です。すきまの ない 小さな 船を 作って 山幸彦を 乗せ、海の 神の 宮へ 行く 道を 教えました。

この単元のことば

海幸彦うみさちびこ
このお話の 兄。海で 魚を とって いた。古事記の 書き方では 海佐知毘古で、名前は 火照命(ホデリ)
山幸彦やまさちびこ
このお話の 弟。山で けものを とって いた。古事記の 書き方では 山佐知毘古で、名前は 火遠理命(ホオリ)
さちさち
海や 山で とれる えもの と、それを とる 道具の こと。古事記では「佐知」と 書かれて いる
シオツチの神しおつちのかみ
海べで 泣いて いた 山幸彦に、海の 神の 宮への 行き方を 教えた 神。古事記の 書き方では 塩椎神
ワタツミわたつみ
海の 神。古事記の 書き方では 綿津見神。むすめの トヨタマビメ(豊玉毘売)と 海の 宮に いる

おうちの方へ

  • このシリーズは、国語(1・2年「昔話や神話・伝承などの読み聞かせ」)と社会(6年「神話・伝承を手掛かりに、国の形成に関する考え方などに関心をもつ」)の学習にそって、神話をお話として、また昔の人の考え方を知る手がかりとして紹介するものです。特定の信仰をすすめるものではなく、歴史の事実として言い切ってはいません。古事記では、兄の名は火照命(ホデリ)、弟の名は火遠理命(ホオリ)で、海佐知毘古・山佐知毘古は「海の獲物をとる者・山の獲物をとる者」という意味のよび名です。
  • お話のすじは、武田祐吉の現代語訳『古事記』(青空文庫。底本は角川文庫、親本は真福寺本)と、國學院大學の神名データベース(火遠理命・火照命・綿津見神・塩椎神)で確かめました(2026年10月16日に確認)。ほかの回で使った國學院大學の古事記ビューアーでは、この時点でこの段の本文が見られなかったため使っていません。動画では数を言っていませんが、古事記では、弟は三度たのんで道具をとりかえ、つり針をなくしたあと、自分の剣をこわして五百、さらに千のつり針を作ってつぐない、海の宮で三年くらした、と書かれています。
  • お話はやさしく言いかえたもので、細かいところは本によってちがいます(日本書紀には、兄の名前などが少しずつちがう話がいくつもあります)。古事記では、海の神が、つり針を返すときのことばや田の作り方、潮をみちさせる玉とひかせる玉の使い方を教え、弟はその玉で兄を苦しめ、兄はあやまって弟をまもると約束した、と書かれていますが、争いの場面なので動画では「玉の力で、兄にあやまってもらった」とだけ言いました。このあとのトヨタマビメが子を産むお話や、天皇の系譜につながる部分は、この動画ではあつかっていません。