研究検証台帳
7〜10歳の子どもでも、声に出して読んだ語は黙って読んだ語よりよく覚えていた
Verena E. Pritchard、Michelle Heron-Delaney、Stephanie A. Malone、Colin M. MacLeod(2020年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1111/cdev.13247
- 確認日
標本
オーストラリアのブリスベンに住む7〜10歳の子ども。実験1はなじみのある印刷語(41人)、実験2は長く並べた造語(40人)。どちらも同じ子どもが、声に出す条件と黙って読む条件の両方に参加
報告
声に出して読んだ語の再認は、黙って読んだ語より高かったと報告している。実験1では、声に出す語と黙る語をまぜた並びでも、かたまりに分けた並びでも同じ向きだった。実験2の造語でも同じ向きで、なじみのある語と造語で効果の大きさは同程度だったとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 覚えたのは単語や造語の一覧で、文章の理解や学校の教科の成績は抄録に報告がない。対象はオーストラリアの子どもで、日本の子どもを対象と明記した研究ではない。
この研究を参照するページ
- 子どもが自分で声に出して読むと、黙って読むより、読んだ言葉をよく覚えていたと報告されていますか?単語や新しい語を覚える課題では、報告があります。オーストラリアの7〜10歳の子どもでは、声に出して読んだ語の再認が、黙って読んだ語より高かったと報告されています。小学5年生62人の実験では、文章の中の新しい英語の語を声に出した側が、声に出さなかった側より、語の意味とつづりの覚えがよかったと報告されています。ただし、ここで確認した研究が測ったのは語の再認や語いの覚えで、文章全体の理解や学校の教科の成績は、確認した抄録には報告されていません。つづりの覚えは英語の語での結果です。大人が子どもへ読み聞かせる研究とは別の問いです。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル・ほめ方・睡眠・音読思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイル、ほめ方、学んだあとの睡眠、子ども自身の音読の9つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。