研究検証台帳
小学5年生が新しい語を声に出して読むと、語の意味とつづりをよりよく覚えていた
Julie Rosenthal、Linnea C. Ehri(2011年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1007/s11145-010-9239-x
- 確認日
標本
低所得層の言語的少数派の小学5年生62人(平均10歳7か月)。読む力で組にしたうえで、声に出す条件か、見たことがあるかを印するだけで声に出さない条件かに無作為に分けた
報告
文章を黙読しながら下線の新しい語を声に出した側は、声に出さなかった側より、語の発音と意味の結びつきとつづりの覚えがよかったと報告している(p値が0.01より小さい)。読む力が低い子どもほど差が大きかったとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 覚えたのは文章に埋め込まれた新しい多音節の英語の語で、文章全体の理解や学校の教科の成績は抄録に報告がない。対象は米国の言語的少数派の5年生で、日本の子どもを対象と明記した研究ではない。
この研究を参照するページ
- 子どもが自分で声に出して読むと、黙って読むより、読んだ言葉をよく覚えていたと報告されていますか?単語や新しい語を覚える課題では、報告があります。オーストラリアの7〜10歳の子どもでは、声に出して読んだ語の再認が、黙って読んだ語より高かったと報告されています。小学5年生62人の実験では、文章の中の新しい英語の語を声に出した側が、声に出さなかった側より、語の意味とつづりの覚えがよかったと報告されています。ただし、ここで確認した研究が測ったのは語の再認や語いの覚えで、文章全体の理解や学校の教科の成績は、確認した抄録には報告されていません。つづりの覚えは英語の語での結果です。大人が子どもへ読み聞かせる研究とは別の問いです。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル・ほめ方・睡眠・音読思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイル、ほめ方、学んだあとの睡眠、子ども自身の音読の9つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。