研究検証台帳
子どもの認知の働きと、機器で測った睡眠時間:系統的レビューとメタ分析
Michelle A. Short、Sarah Blunden、Gabrielle Rigney、Lisa Matricciani、Scott Coussens、Chelsea M. Reynolds、Barbara Galland(2018年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 出版社
- DOI
- 10.1016/j.sleh.2018.02.004
- 確認日
標本
5〜13歳の子どもを対象に、睡眠時間を機器で測った23の研究(うち19をメタ分析。2016年12月までの文献)
報告
睡眠時間が長いほど認知の働きがよいという、有意だが小さな関連(r = .06)を報告している。領域ごとに見ると、全体・言語の知能指数は睡眠不足と有意に関連した一方、記憶、推論の力、処理の速さ、注意との関連は、統計的に有意ではなかったとしている。調べられた子どもの多くは、推奨される睡眠時間に届いていなかったとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 睡眠時間と認知の働きの関連を見たもので、学んだあとに眠るかどうかの比較ではない。多くの子どもが推奨時間より短く眠っていたため、睡眠不足の本当の影響が見えにくくなっている可能性があると著者は述べ、より厳密な実験が要るとしている。
この研究を参照するページ
- 学んだあとに眠ると、同じ時間起きていた場合より、学んだことをよく覚えていたと報告されていますか?言葉などを覚える課題では、子どもの実験で報告があります。9〜12歳27人の実験では、覚えている量が増えたのは睡眠をはさんだあとだけで、10〜14歳40人の実験では、眠った側の正答数が20.6%多かったと報告されています。ただし、手の動きの技能の課題では、6〜8歳の子どもは眠った側の伸びが小さかったという報告もあります。これらの実験の多くは、眠る条件は夜に、起きている条件は朝に学ぶため、学ぶ時刻の違いも含まれます。同じ夜のうちで学ぶ時刻だけを変えた研究や、学校の成績を調べた研究は、この確認の範囲では見つかりませんでした。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル・ほめ方・睡眠思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイル、ほめ方、学んだあとの睡眠の8つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。