研究検証台帳
学習障害のある小学生への流暢さの介入をまとめると、くり返し読む練習などで流暢さと理解の伸びが報告された
Elizabeth A. Stevens、Melodee A. Walker、Sharon Vaughn(2017年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1177/0022219416638028
- 確認日
標本
2001〜2014年の研究から、幼稚園〜小学5年生で学習障害のある子どもの読む流暢さと理解を調べた19研究を整理した合成研究
報告
くり返し読む練習、複数の要素を組み合わせた介入、音声付きの本での補助付き読みで、読む流暢さと理解の伸びが報告されたとしている。流暢な読みの見本、できばえのフィードバック、やさしい文、達成の基準、仲間とのくり返し読みなども、結果の改善に寄与したとしている。学習障害のある子どもの流暢さでは、くり返し読む練習で、ほかの介入より伸びが大きく報告されたとまとめている。
限界
- 一般化できない範囲
- 標本が小さい研究が多く、集団実験は3本だけで、標準化された測り方が少ないとしている。合成の対象は学習障害のある子どもで、読みに困っていない子どもや日本の子どもへの一般化は抄録から判断できない。個々の研究の条件(声に出す割合など)は抄録だけでは分けられない。
この研究を参照するページ
- 子どもが声に出して読む練習を重ねると、読む速さや理解の成績が変わったと報告されていますか?読みが苦手な子どもを対象にした研究では、報告があります。読みが苦手な2・4年生が大人の前で声に出して読む練習を14週間した実験では、対照群より流暢さと読解の伸びが大きかったと報告されています。学習障害のある小学生への流暢さの介入をまとめた合成研究でも、くり返し読む練習などで流暢さと理解の伸びが報告されています。一方、同じ文をくり返すか続けて新しい文を読むかでは、有意な差は報告されませんでした。合成研究の多くは標本が小さく集団実験が少ないとされています。読みに困っていない子どもや、家庭で一人で音読した場合の結果は、この確認の範囲では分かりません。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル・ほめ方・睡眠・音読思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイル、ほめ方、学んだあとの睡眠、子ども自身の音読の9つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。