子育て世帯の引っ越しガイド

学童保育と保育所の待機児童は別の数字、引っ越し前に見る3つの視点

小学生の学童保育に入れるかどうかは、実施の有無と学童保育の待機児童数を確かめて判断します。保育所の待機児童数とは別の数字として扱います。こども家庭庁の「令和8年度放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(2026年5月1日現在)によると、学童保育の利用を申し込んだあと登録できなかった子どもは全国で14,713人でした。

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調査も数え方も別です

子どもが小学校に上がると、放課後を過ごす場所として学童保育(放課後児童クラブのこと)を検討する家庭があります。ここでも「待機児童」という言葉が使われます。保育所等関連状況取りまとめによる保育所等の待機児童2,254人(2025年4月1日現在)とは、調査も数え方の基準も異なります。

実際に待機児童が発生している市区町村の顔ぶれも一致しません。学童保育で待機児童が発生している373市区町村のうち、保育所等でも待機児童が発生しているのは97市区町村にとどまります。残り276市区町村は、保育所等の待機児童がいなくても、学童保育では待機児童が発生しています。

詳しい数字の比較は、下の表を見てください。

項目学童保育(放課後児童クラブ)保育所等
出典こども家庭庁「令和8年度放課後児童クラブの実施状況(速報値)」こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」
基準日2026年5月1日現在2025年4月1日現在
「待機児童」の数え方利用を申し込んだあと、登録できなかった子どもの人数認可保育所などに申し込んで入れなかった子どものうち、国の基準で数えた人数
全国合計14,713人2,254人
待機児童が発生している市区町村数373211

両方の調査で待機児童が発生している市区町村は97。市区町村コードで2つの調査を突合すると、学童保育だけで発生している市区町村が276、保育所等だけで発生している市区町村が114あることがわかります。

数字が分かれる理由は2つあります

数字が分かれる理由の一つは、学童保育の実施そのものが市区町村ごとの判断だからです。こども家庭庁の調査では、全国1,741市区町村のうち105市区町村が、学童保育を実施していない自治体として記載されています。保育所等はほとんどの市区町村で実施されていますが、学童保育は実施の有無から市区町村によって分かれます。

もう一つの理由は、待機児童のなかにも段階があることです。学童保育の調査では、待機児童のうち、市区町村が関与する居場所を利用していない子どもの人数を「居場所確保要支援児童数」として別に数えています。全国では11,683人で、待機児童14,713人の一部にあたります。

引っ越し前に確認したい3つの視点

その市区町村は学童保育を実施しているか

候補の市区町村が学童保育(放課後児童クラブのこと)を実施しているかどうかは、最初に確認しておきたい点です。こども家庭庁の調査には、実施していない市区町村として記載されている自治体が105あります。実施の有無そのものが、市区町村ごとに決まる制度だからです。

「待機児童数」は、登録児童数とあわせて確認する

学童保育の「待機児童数」は、その市区町村で学童保育を利用している子どもの数(登録児童数のこと)と一緒に確認します。数字の背景がつかみやすくなります。

市区町村ページでは、登録児童数、待機児童数、居場所確保要支援児童数の3つを並べて確認できます。3つの人数をあわせて見ると状況を把握しやすくなります。

「待機児童数」と「居場所確保要支援児童数」を混同しない

市区町村ページには、学童保育の「待機児童数」に加えて「居場所確保要支援児童数」が並んで表示されています。後者は、待機児童のうち、市区町村が関与する居場所を利用していない子どもの人数です。

近い場所に並ぶ2つの数字ですが、それぞれ意味は異なります。数字が示す中身を分けて読み取ります。

候補の市区町村はそれぞれのページで確認できます

候補の市区町村ページを開いて、学童保育の実施の有無と待機児童数を確認します。子ども医療費助成の条件から引っ越し先をしぼりこむページとあわせて、候補地の学童保育の状況も見ておくと、確認する手間が減ります。

基準日
2026年5月1日現在