子育て世帯の引っ越しガイド
待機児童0人を10年度で比較、続いた年数に違いがあります
待機児童(保育所に入れない子どものこと)が0人でも、過去10年度の推移を見ないと続いてきた0人かどうかは分かりません。こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ 政策ダッシュボード(保育提供体制)」の10年度分(各年度4月1日時点、全国1,741市区町村・17,410件)で見ると、最新年度に0人だったのは1,524市区町村ありました。そのうち10年度すべてが0人だったのは1,024市区町村です(2024年4月1日時点)。
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待機児童0人は一時点の集計です
候補地の市区町村ページで「待機児童数0人」と確認できれば、保育所等を利用したい世帯にとって役立つ情報になります。まず確認しておきたいのは、その0人がいつの状況を示した数字なのかという点です。
こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ 政策ダッシュボード(保育提供体制)」に収録されている待機児童数は、各年度の4月1日時点の集計です。この10年度分の集計は、市区町村ページに載せている最新の調査とは基準日が1年ずれます。数字を並べるときは、同じ調査の中で比べてみてください。
市区町村のページで見つけた0人は、その調査時点で待機児童数が0人だったという結果です。住み替え先を比較するときは、その前の年度にも0人が続いていたのかまで見ると、数字の位置づけをつかみやすくなります。
10年度分を並べると3つに分かれます
同じデータを最新の調査年度だけでなく、10年度分並べて見ると、市区町村は大きく3つのまとまりに分かれます。全国1,741市区町村のうち、10年度すべてで待機児童が0人だった市区町村は1,024あります。
最新の調査年度は0人でも、過去10年度のどこかで待機児童がいた市区町村は500あります。最新の調査年度に1人以上だった市区町村は217あります。同じ最新値だけを見ていると、1,024と500はどちらも0人ですが、そこに至るまでの推移は異なります。
候補地を比べるときに10年度分を見る理由は、この違いを確認するためです。1年分の数字に加えて過去の並びを見ることで、長く続いているのか途中に待機児童が出た年度があるのかを区別できます。内訳は下の表を見てください。
| 10年度分での区分 | 市区町村数 |
|---|---|
| 10年度すべて0人 | 1,024 |
| 最新年度は0人だが10年度のどこかで1人以上 | 500 |
| 最新年度に1人以上 | 217 |
| 合計 | 1,741 |
最新年度が0人の市区町村も分かれます
直近3年度の推移で見ると、先ほどの500市区町村の中でも動きに違いがあります。3年度続けて0人だった市区町村が364、直近3年度のどこかで待機児童がいた市区町村が136です。
「現在は0人」という同じ表示でも、直近の推移まで見ると違いがあります。住み替え先を探している段階では、10年度分を細かく比較する前に、まず直近3年度の並びを見る方法もあります。
3年度とも0人なのか、途中に1人以上の年度があるのかを確認します。その後で10年度分まで広げれば、最新値だけを見るより候補地同士を比較しやすくなります。
0人が続いた後に人数が出ることもあります
過去に0人が続いていた市区町村でも、最新の調査年度に待機児童が出た実例があります。最新の調査年度に1人以上だった217市区町村のうち、31市区町村はその直前の3年度が続けて0人でした。
三重県四日市市では、10年度分の数字が古い年度から最新年度の順に59、64、54、33、0、0、0、0、0、72と推移しています。大阪府茨木市では186、147、58、35、23、0、0、0、0、24です。どちらも複数年度にわたって0人が続いた後、最新の調査年度に待機児童が確認されています。
群馬県嬬恋村では、最初の9年度がすべて0人で、最新の調査年度は10人でした。これらのデータから数字が動いた理由までは分かりません。過去に0人が続いていたことだけで、その状態が次の調査時点にも続くとは限らないため、継続年数を確認しつつ最新値も別に確認する形になります。
候補地では0人の長さまで確認します
引っ越し先を比較するとき、待機児童数が0人だった市区町村を候補に残すのであれば、その0人が何年度続いているのかまで見ると情報を整理しやすくなります。最新の調査年度が0人なのか、直近3年度が続けて0人なのか、10年度すべて0人なのかでは、確認できる履歴の長さが違います。
また、0人が続いていても、その後に人数が出た市区町村があります。最新の調査年度を起点にして、その前の並びをさかのぼる見方が適しています。待機児童数だけでなく申込者数や利用児童数など別の数字もあるため、それぞれを混同せずに確認することも役立ちます。
このサイトでは、候補地を選ぶページで市区町村を絞り、各候補の待機児童数を単年度だけでなく10年度の推移まで見比べてみてください。待機児童数そのものの読み方を確認したい場合は、待機児童数の読み方の記事で整理したうえで、候補地ごとの数字に戻ると比較しやすくなります。
- 出典
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ 政策ダッシュボード(保育提供体制)」
- 基準日
- 2024年4月1日現在