研究検証台帳
転校は影響するか:転校が児童生徒の成績に与える因果効果
Amy Ellen Schwartz、Leanna Stiefel、Sarah A. Cordes(2017年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 出版社
- DOI
- 10.1162/EDFP_a_00198
- 確認日
標本
米国ニューヨーク市の公立小中学校に通う児童生徒の縦断記録
報告
在籍校の学年の区切りなど学校の仕組みによって生じる転校では、中期的に英語(国語)と算数の成績が低くなり、それ以外の理由の転校では英語(国語)の成績が上がったと報告した。仕組みによる転校では、短期的に英語(国語)でさらに負の影響が加わった。
限界
- 一般化できない範囲
- ニューヨーク市の公立学校の記録で、転校の種類を学校の仕組みから推定している。家庭が転居を選んだ理由ごとの効果や、日本の学校での結果は示さない。
この研究を参照するページ
- 転校した子どもは、学力が伸びにくいと研究で報告されていますか?報告は一様ではありません。1994年までの26研究の統合では転校した子どもの読解・算数が平均して低く、米国テキサス州の学区内の転校では転校した年の算数の伸びが低い結果でした。ニューヨーク市では学校の仕組みによる転校で英語(国語)と算数が低く、それ以外の転校で英語(国語)が上がりました。オーストラリアの転居の研究では、転居が多い子どもの成績の低さは家庭と住まいを考慮すると見られなくなり、中程度の転居は成績の向上と関連しました。日本の学校で同じ比較をした研究は、今回確認した範囲にありません。
- 引っ越し・転校が子どもに与える影響は、研究でどこまで分かっているか転校と学力、引っ越しと心の健康、転校の時期、育つ地域と成人後の所得を、海外と日本の研究の標本と報告に分けて整理します。転入先で変わる子ども医療費助成の対象年齢も、行政統計で確かめます。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。