昔の 中国の 知恵孫子の 兵法
おこった ときこそ、ひと休み『孫子』火攻篇の「怒りを 以て 師を 興すべからず」
「主は怒りを以て師を興すべからず」は、『孫子』の火攻篇のことばです。おこった気持ちのまま、大事なことを決めてはいけない、という考えです。ことばを声に出して読み、気持ちが高ぶっている合図と、落ちつく方法を知って、学校の生活に生かそう。
- 説明
- 1:59(7場面)
- 問題
- 3問
公開
やってみよう
自分で考えてから、答えをひらきましょう。
-
1おこった 気持ちに なった とき、先に する ことは、「すぐに 言い返す」「深呼吸して 落ちつく」「その場で 大事な ことを 決める」の どれですか。
ヒント
気持ちが 高ぶって いる ときに、まず する ことは 何でしょう。
答え
「深呼吸して 落ちつく」です。おこった 気持ちの まま 言い返したり、大事な ことを 決めたり すると、あとで もとに もどせない ことが あります。まず ひと休みして 落ちつくのが、「怒りを 以て 師を 興すべからず」の 考え方です。
-
2「怒りは 以て 復た 喜ぶべく」の 意味に 近いのは、「おこっても、また 喜ぶ 気持ちに もどれる」「一度 おこったら、ずっと おこった まま」「おこると、かならず うまく いく」の どれですか。
ヒント
「復た」は「もう 一度」でした。
答え
「おこっても、また 喜ぶ 気持ちに もどれる」です。「復た」は「もう 一度」。おこった 気持ちも、また 喜ぶ 気持ちに もどれる、と 言って います。そのあと、なくなった 国は もとに もどらない、と 続きます。
-
3ゲームで 負けて くやしい とき、このことばに 近い 行動は、「すぐに「もう やらない」と 決める」「負けた わけを ほかの 人の せいに する」「落ちついてから、次に どうするか 考える」の どれですか。
ヒント
おこった 気持ちの まま 決めて いないのは、どれでしょう。
答え
「落ちついてから、次に どうするか 考える」です。くやしい 気持ちの まま 決めずに、落ちついてから 次の ことを 考えるのが、このことばの 生かし方です。
この単元のことば
- 火攻篇
- 『孫子』の まとまりの 一つ。この 回では、終わりの ことばだけを 読む
- 主
- 国を おさめる 王の こと
- 将
- 兵を まとめる 人の こと
- 慍り
- はらを 立てて おこる 気持ち
- 復た
- もう 一度
おうちの方へ
- このシリーズは、国語の故事成語(3・4年)や漢文の音読(5・6年)の学習を広げる、教科書の単元そのものではない読みものです。もとの文は国どうしの争いについての文ですが、この教材では火攻篇のほかの部分・戦い方・武器・戦場はあつかわず、おこった気持ちのまま大事なことを決めない、という考え方として、ゲームで負けたときの例で考えます。
- 原文は『孫子』火攻第十二(火攻篇)の「主不可以怒而興師,將不可以慍而致戰。」と「怒可以復喜,慍可以復悅,亡國不可以復存,死者不可以復生。」で、書き下し文は「主は怒りを以て師を興すべからず、将は慍りを以て戦いを致すべからず。」「怒りは以て復た喜ぶべく、慍りは以て復た悦ぶべきも、亡国は以て復た存すべからず、死者は以て復た生くべからず。」としました(2026年10月23日に、原文を維基文庫の『孫子兵法』で確認)。動画では、後の文の「亡国は以て復た存すべからず」までを読んでいます。書き下し文や言葉の説明は、本によって少しずつちがいます。
- 体の合図(顔があつくなる・声が大きくなる・手に力が入る)と落ちつく方法(深呼吸・心の中で数をかぞえる・少しその場をはなれる)は、この教材であげた例で、原文に書かれていることではありません。おこる気持ちそのものが悪いのではなく、おこった気持ちのまま決めないことが大事だ、という点を、おうちでも話してみてください。お子さんに合う落ちつき方を、いっしょに見つけてみてください。