昔の 中国の 知恵孫子の 兵法
まずは「負けない 準備」から『孫子』形篇の「先ず 勝つべからざるを 為す」
「先ず勝つべからざるを為す」は、『孫子』の形篇のことばです。まず自分が負けない準備をしっかりしておいて、うまくいく時が来るのを待つ、という考えです。ことばを声に出して読み、自分で決められることと決められないことを分けて、発表会や宿題の準備に生かそう。
- 説明
- 1:47(7場面)
- 問題
- 3問
公開
やってみよう
自分で考えてから、答えをひらきましょう。
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1発表会の 前、自分で 決められるのは、「当日の 天気」「練習の 回数」「ほかの 人の 調子」の どれですか。
ヒント
自分が がんばれば 変えられるのは、どれでしょう。
答え
「練習の 回数」です。練習の 回数は、自分で 決めて ふやせます。天気や ほかの 人の 調子は、自分では 決められません。決められる ことから 準備するのが、「先ず 勝つべからざるを 為す」の 考え方です。
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2「勝つべからざるは 己に 在り」の 意味に 近いのは、「負けない 準備は 自分しだいで できる」「勝つか どうかは 運だけで 決まる」「先に 動けば かならず 勝てる」の どれですか。
ヒント
「己」は、自分の ことでした。
答え
「負けない 準備は 自分しだいで できる」です。「己」は 自分の こと。負けない 準備は、自分しだいで できる、と 言って います。勝てるか どうかは 相手しだいなので、「かならず 勝てる」とは 言って いません。
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3「先ず 勝つべからざるを 為す」に 近い 行動は、「本番で なんとか なると 思って 何も しない」「うまく いかなかった ときの 言いわけを 考える」「練習して、持ち物と 時間を たしかめて おく」の どれですか。
ヒント
「先ず」は「いちばん はじめに」。はじめに する ことは 何でしょう。
答え
「練習して、持ち物と 時間を たしかめて おく」です。本番の 前に、自分で できる 準備を すませて おく ことが、負けない 準備です。
この単元のことば
- 形篇
- 『孫子』の まとまりの 一つ。「軍形篇」とも いう
- 先ず
- いちばん はじめに
- 勝つべからざる
- 相手が 勝つ ことが できない ようす。ここでは、自分が「負けない」と いう こと
- 己
- 自分の こと
- 書き下し文
- 漢文を、日本語の 読み方の じゅんに 書きなおした 文
おうちの方へ
- このシリーズは、国語の故事成語(3・4年)や漢文の音読(5・6年)の学習を広げる、教科書の単元そのものではない読みものです。もとの文は国どうしの争いについての文ですが、この教材では戦い方・武器・戦場はあつかわず、自分で決められること(練習・持ち物と時間の確認・見直し)と決められないこと(天気・ほかの人の調子)を分けて、決められることから準備する、という考え方として、発表会と宿題の例で考えます。
- 原文は『孫子』軍形第四(形篇)の「昔之善戰者,先為不可勝,以待敵之可勝。不可勝在己,可勝在敵。」で、書き下し文は「昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。勝つべからざるは己に在り、勝つべきは敵に在り。」としました(2026年10月21日に、原文を維基文庫の『孫子兵法』で確認)。書き下し文や言葉の説明は、本によって少しずつちがいます。
- もとの文の「敵の勝つべきを待つ」は、相手に勝てるすきが生まれるのを待つ、という意味ですが、この教材では相手の失敗をねらうことはあつかわず、準備をすませたら、あせらずに本番を待ち、自分の出番で練習してきた力を出す、という生かし方としてとりあげました。発表会や習いごとの本番の前に、「自分で決められること」をおうちでいっしょに書き出してみてください。