研究検証台帳
奨学金は大学中退を抑制するか――時系列データを用いた検討
朴澤 泰男(2016年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 出版社
- 確認日
標本
学校基本調査から入学年度別に推計した日本全体の大学中退率(1973〜2005年入学の33時点)
報告
家計所得の増加、日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金受給率の上昇、大卒者の高卒者に対する相対賃金の上昇などが、1〜2年ほど遅れて中退率の低下と結び付いていたと報告した。
限界
- 一般化できない範囲
- 全国の年次の集計値を使った時系列分析で、奨学金を受けた個人が中退しにくくなったかを直接比べたものではありません。対象期間は主に貸与型奨学金の時代で、給付型奨学金は含みません。
この研究を参照するページ
- 奨学金を受けている大学生は、受けていない学生より中退しにくいと研究で報告されていますか?結果は研究によって割れています。日本では1973〜2005年入学の主に貸与型の時代の全国集計で、受給率の上昇が1〜2年遅れて大学中退率の低下と結び付いていたという関連の報告です。米国では、受給資格や給付額の境界付近の学生(フロリダ州、テキサス州の4年制大学の初年次の低所得層)でその後の学位取得の増加が報告される一方、ウィスコンシン州の実験では4年制大学の2年間の在学継続が1.7ポイント増えたものの、学位取得への効果はごく小さいという結果でした。
- 奨学金と進学・中退・卒業後の暮らしの関係は、どこまで調べられているか給付型と貸与型の奨学金について、進学、在学中の中退、卒業後の暮らしに分けて、研究と国の統計が報告している範囲を整理します。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。