研究検証台帳
登校の困難がある子どもへの認知行動療法の系統的レビューとメタ分析
Sarah Jakobsen、Katrine B. Tølbøll、Mikael Thastum、Johanne J. Lomholt(2025年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 大学機関リポジトリ
- DOI
- 10.1007/s10578-025-01847-x
- 確認日
標本
1985〜2024年の文献から選んだ、登校の困難に焦点を当てた認知行動療法の研究15件(無作為化比較試験4件、対照群のない試験11件)、計932名の子ども
報告
対照群と比べると、認知行動療法は出席に中程度の効果(g = 0.44)を示した一方、不安(g = −0.09)と抑うつ(g = −0.14)への効果は統計的に有意でなかった。研究間の違いや偏りのおそれ、測り方の不統一があり、さらなる比較試験が必要としている。
限界
- 一般化できない範囲
- 比較試験は4件と少なく、多くは対照群のない前後比較。認知行動療法以外の支援や、日本の子ども、学校外の学びの場を対象にした結果ではない。
この研究を参照するページ
- 学校に行くことの困難や強い不安がある子どもへの心理的な支援について、研究をまとめた系統的レビューでは何が報告されていますか?主に海外の研究をまとめた2つの系統的レビューが、主に認知行動療法で、対照群より出席が改善したと報告していますが、どちらも研究の偏りのおそれを挙げています。一方、不安の改善はどちらでも統計的に有意ではなく、抑うつを調べた2025年のレビューでも有意ではありませんでした。比較試験の数は少なく、認知行動療法以外の支援はほとんど比べられておらず、日本の子どもを対象にした結果ではありません。
- フリースクールや心理的支援について、確かめられていることと、まだ比べられていないことフリースクールに通う家庭の調査、不登校だった人のその後を追った国の調査、主に海外の心理的支援の研究をまとめた系統的レビューを、何を測った研究かで分けて読みます。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。