研究検証台帳
学校に行くことへの強い不安や苦痛がある小中高生への心理社会的支援の系統的レビュー
Brandy R. Maynard、Kristen E. Brendel、Jeffery J. Bulanda、David Heyne、Aaron M. Thompson、Therese D. Pigott(2015年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 出版社
- DOI
- 10.4073/csr.2015.12
- 確認日
標本
2013年11月までの文献検索で選ばれた8研究(無作為化比較試験6件、準実験2件)、学校に行くことへの強い苦痛を伴う欠席がある子ども計435名。8研究中5件は医療機関での実施
報告
心理社会的支援(8研究中7研究が認知行動療法の変形)は、対照群と比べて出席に統計的に有意な改善を示した(効果量 g = 0.54)。不安の改善は統計的に有意でなかった(g = 0.06)。多くの研究に偏りのおそれがあり、効果の推定は慎重に扱う必要があるとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 研究数が少なく、ほとんどが認知行動療法で、それ以外の支援の比較試験はほとんどない。日本の子どもや、フリースクール・教育支援センターのような学校外の学びの場を対象にした研究ではない。
この研究を参照するページ
- 学校に行くことの困難や強い不安がある子どもへの心理的な支援について、研究をまとめた系統的レビューでは何が報告されていますか?主に海外の研究をまとめた2つの系統的レビューが、主に認知行動療法で、対照群より出席が改善したと報告していますが、どちらも研究の偏りのおそれを挙げています。一方、不安の改善はどちらでも統計的に有意ではなく、抑うつを調べた2025年のレビューでも有意ではありませんでした。比較試験の数は少なく、認知行動療法以外の支援はほとんど比べられておらず、日本の子どもを対象にした結果ではありません。
- フリースクールや心理的支援について、確かめられていることと、まだ比べられていないことフリースクールに通う家庭の調査、不登校だった人のその後を追った国の調査、主に海外の心理的支援の研究をまとめた系統的レビューを、何を測った研究かで分けて読みます。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。