研究検証台帳
まだパソコンを手放さないで:Mueller と Oppenheimer(2014)研究1の直接の追試と、似た研究の小さなメタ分析
Heather L. Urry、Chelsea S. Crittle、Victoria A. Floerke、Michael Z. Leonard、Clinton S. Perry(2021年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1177/0956797620965541
- 確認日
標本
講義を見ながらパソコンでノートを取った参加者74人と、手書きで取った68人(年齢は抄録に記載なし。ほかに似た8研究の探索的なメタ分析)
報告
もとの研究と同じく、パソコンの側はノートの語数が多く、講義の言葉をそのまま写した部分も多かった。しかし、直後の小テストでパソコンの側が手書きの側を上回ることはなく、似た8研究の探索的なメタ分析も同じ傾向だったと報告している。手書きのノートが情報の取り込みをよくすることで直後の学習を高めるという考えは、結果から支持されないとまとめている。
限界
- 一般化できない範囲
- 直後の小テストだけを見た追試で、ノートを見直してからのテストや、時間がたってからの成績は扱っていない。参加者の年齢は抄録に記載がない。
この研究を参照するページ
- 手で書いて学ぶのと、キーボードで打って学ぶのとで、学んだことの身につき方に差があると報告されていますか?結果は分かれています。学生の3研究では、パソコンでノートを取った側が考え方を問う問題で低い成績でした。そのうち研究1の追試では、パソコンの側が上回ることはなかったものの、手書きが情報の取り込みをよくして直後の学習を高めるという考えは支持されませんでした。大学生の24研究のメタ分析は、手書きのノートを取って見直した側の成績が少し高かった(g = 0.248)としています。幼稚園の子どもの実験では、単語を書く課題で手書きの練習の側が上回りました。ここで紹介した研究に、小学生を対象と明記した比較はありません。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイルの6つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。